震える声「やってません」=「自白」撤回のテープ再生−足利事件再審公判・宇都宮(時事通信)

 栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で、無罪が確定的となっている菅家利和さん(63)の再審第4回公判は、21日午後も宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で続いた。菅家さんが検察官の調べに虚偽の「自白」を撤回し、震えた声で否認に転じた生々しい様子が録音テープで再生された。午後の公判では、菅家さんが足利事件の一審公判で「自白」から否認に転じる約2週間前の92年12月7日、森川大司元検事が菅家さんを取り調べた際の録音テープなど2本が再生された。
 再生テープによると、足利事件と別の女児殺害事件2件(未解決)について、「本当に君がやったのかそこを聞きたい」と森川元検事から問われ、菅家さんは一転して「やってません」と震える声で答え、3事件を否認。県警が逮捕前日に任意同行した時の出来事を中心に10分ほど詳細に語った後、「警察で夜遅くまで調べられまして。全然認めてくれないんですよ。このままやってないと言うと、殴るけるとかされるんじゃないかと」と声を詰まらせた。
 元検事が事件への関与を再度確認すると、「全然かかわっていません。絶対言えます」と返答。「裁判所では事件は間違いないと認めたでしょ。なぜなの」と聞かれると、「警察の人が裁判の時はちゃんと話すんだぞと言うから」「警察でも拘置所でも同じような所と考えてた」と涙声で説明した。 

【関連ニュース】
〔写真特集〕知られざる塀の向こう側 刑務所の実態
取り調べテープ再生=「話しちゃえよと言われた」
拘置所移送中、警官に暴行=脅迫で起訴の男逮捕
山本死刑囚が病死=組長ら5人射殺
菅家さん、故郷で除夜の鐘=釈放後、初の年越し

鳩山首相を縛る「小沢依存」…党内に危ぶむ声(読売新聞)
稲嶺、島袋氏が届け出=普天間移設の受け入れ争点−名護市長選(時事通信)
<火災>ラーメン店半焼 客死亡 埼玉・越谷(毎日新聞)
<ヒメボタル>生息地の市道建設8割で中断 名古屋(毎日新聞)
<花粉>2月上旬〜中旬ごろから飛散 量は少なめ…気象協会(毎日新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。